2025.07.17 社内ルール、社員は本当に知っている?

形だけのルールになっていませんか?情報セキュリティは「知っている」だけでは守れない

あなたの会社では、情報セキュリティに関する社内ルールやガイドライン、整備されていますか?
最近は「USB禁止」「パスワード管理の徹底」「怪しいメールは開かない」など、ルールとして文書化している企業も増えてきました。

しかし、それだけで安心してはいけません。
「ルールを作ったから、もう大丈夫」と油断してしまうと、それが大きな落とし穴になることもあります。

特に問題なのは、「社員がそのルールを実際に知らない」「知っていても実行していない」ケースです。

たとえば、ある企業では「USBメモリの使用は禁止」と明記していたにも関わらず、現場の社員は「一時的なデータ移動くらいならいいだろう」と使ってしまい、そこからマルウェアに感染したという事例もあります。
これは「知っている」だけでは不十分で、「理解し、納得し、行動につなげる」教育ができていなかった証拠です。

ここで見直していただきたいのが、情報セキュリティ教育の実施方法です。

1回きりの研修で終わっていませんか?
動画だけ流して「見たことにする」運用になっていませんか?
形式的なチェックリストを回して満足していませんか?

こうした形骸化した教育では、社員の意識も高まりませんし、ルールは守られません。
特に新入社員や契約社員など、セキュリティ意識がまだ根付いていない層にこそ、定期的なフォローと実践的なトレーニングが必要です。

たとえば、実際に「不審なメール」を使った不正メール訓練を行ったり、ルールに関する小テストやクイズ形式の確認を定期的に行ったりするだけでも、理解度は格段に上がります。

また、セキュリティポリシー自体も、「誰のためのルールか」「どんな理由で必要か」を社員が納得できるような内容にしておくことも重要です。
押しつけるだけではなく、現場の声を取り入れた形にしていくことで、自然と守られる文化が育っていきます。

中小企業の情報セキュリティ強化は、一人ひとりの理解と行動から始まります。
形式だけのルールになっていないか、今一度見直してみませんか?
ご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!

では今日も、セキュアな一日を!

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