“Scattered Spider”再び活動活発化――中小企業も狙われる理由とは?
2023年に米国の大手企業を次々と攻撃して注目を集めたハッカー集団「Scattered Spider(スキャッタード・スパイダー)」が、2024年以降再び活動を強めているという報告が複数のセキュリティ機関から出されています。
この集団は、フィッシング詐欺やソーシャルエンジニアリング(人を騙して情報を引き出す手法)に長けており、企業の社員になりすまして内部に侵入。特に「多要素認証(MFA)」の突破や無効化を試み、最終的にはランサムウェアを使って身代金を要求する、という手口をとっています。
なぜ大企業だけでなく中小企業も狙われるのか?
「うちは小さい会社だから大丈夫」と思っていませんか? 実はこのScattered Spiderのような攻撃者は、大企業の取引先である中小企業のシステムを“踏み台”として狙うケースが増えているのです。
中小企業の中には、セキュリティ対策が不十分だったり、従業員がセキュリティ教育を受けていなかったりする場合もあります。そこを突かれて、攻撃の足がかりにされてしまうのです。
特に狙われやすいのは以下のようなポイントです:
• 同じパスワードを使い回している
• メール訓練をしていないため、偽メールに騙されやすい
• 社内ルールが整備されていないため、不審な操作が気づかれにくい
今できる対策は?
まずは「人の意識」を変えることが最大の防御策です。フィッシングメールやなりすましの見破り方を知っているかどうかで、被害の可能性は大きく変わります。
また、セキュリティ診断やUTM(統合脅威管理)機器の導入も非常に有効です。特にCheckPoint社のUTMは、こうした外部からの不正アクセスやマルウェアの侵入を遮断する強力な防御機能を備えています。
「最近メールが変だった」「社員から不審なアラートがあった」など、少しでも気になる兆候があれば、早めの対処が肝心です。
中小企業こそ、狙われやすく、かつ被害後の回復が困難です。まずはできるところから見直しを始めてみませんか?
不正メール訓練、情報セキュリティ研修、UTMの導入など、お気軽にご相談ください。
では今日もセキュアな一日を!