2025.07.02 今年6月発生の不正アクセス!中小企業の実例に学ぶ

【実録】中小企業を狙った不正アクセス被害―6月に発生した国内事例から学ぶ

2025年6月、ある国内の中小企業が、不正アクセスによる被害を受けたことがニュースで報じられました。被害に遭ったのは、東京都内で建設関連業を営む従業員30名ほどの企業。攻撃の発端は、社員が業務用に利用していたクラウドストレージのIDとパスワードが流出していたことでした。

 

◾️パスワード使い回しが原因に

この企業では、複数の社員が同じパスワードを様々な業務ツールで使い回していたことが発覚しています。攻撃者はダークウェブ上に流出していた情報を元に、クラウドサービスに不正ログイン。顧客情報や見積データが大量にダウンロードされていたとのことです。

また、この攻撃は“ブルートフォース攻撃”ではなく、“クレデンシャルスタッフィング”と呼ばれる手法が使われたと見られています。これは、過去に漏洩したID・パスワードの組み合わせを自動で試してログインを狙う手口で、特に中小企業に多い「パスワード管理の甘さ」が狙われやすいポイントです。

◾️中小企業こそ「入口対策」を

このような事件は「大企業だけの話」ではなく、むしろセキュリティ対策が不十分になりがちな中小企業こそ狙われやすい傾向にあります。

社員全体の「ITリテラシー」や「パスワード管理意識」を高めることも不可欠です。当社でも実施しているIT研修や不正メール訓練などを通じて、地に足の着いた対策を始めましょう。

また、UTM(統合脅威管理)などの導入で「ネットワークの入口対策」を強化することが、被害防止に効果的です。

最後にひとこと

情報漏洩は、取引先の信用を一瞬で失うことにもつながります。明日はあなたの会社が狙われるかもしれません。パスワードの見直し、そしてセキュリティ教育の導入から、今すぐ始めましょう!

最新の対策や診断をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

では、今日もセキュアな1日を!

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