社員のITリテラシーを高める第一歩は「ルールの見える化」
サイバー攻撃が年々高度化するなか、企業にとって最も脆弱なポイントは「人」であることが多いと指摘されています。システムに最新のセキュリティ機能を導入しても、社員一人ひとりの意識が低ければ意味を成しません。
そのために欠かせないのが 社内ルールの「見える化」 です。
例えば、パスワードの取り扱い。
「定期的に変更すること」「他サービスと使い回さないこと」といった基本ルールを作っていても、文書が分かりにくかったり、周知が一度きりだったりすると、社員はつい従来の習慣に戻ってしまいます。
ここで効果的なのは、ルールを具体的な行動例として示すことです。
• 例:パスワードは英数字+記号で12文字以上
• 例:不審なメールはリンクを開く前に必ず上長へ相談
• 例:USBメモリは社内承認済みのもの以外は使用禁止
こうした 「やってよいこと」「やってはいけないこと」 を、箇条書きや図解で共有すると理解度が大きく高まります。さらに、ポスター掲示や社内ポータルへの常設で「いつでも見直せる」状態を作ることが重要です。
また、単なるルール配布に留まらず、研修や模擬演習 と組み合わせると定着が加速します。たとえば、不正メール訓練を年に数回実施すれば、実際にどんなメールに注意すべきかを体感できます。加えて、情報セキュリティ研修を通じて「なぜそのルールが必要なのか」を理解すれば、社員は受け身ではなく自分ごととして行動するようになります。
セキュリティ対策は、システム導入だけでは不十分です。人とルールと教育 の三位一体でこそ力を発揮します。まずは御社のルール、社員のみなさんに伝わりやすい形になっていますか? 一度見直してみる価値は大きいと思います。
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