秋田県警察・警視庁とのコラボセミナー実施報告

先日8月19日、秋田市内にて秋田県警察生活安全部サイバー犯罪対策課の担当官にご協力頂き、情報セキュリティの無料勉強会を開催いたしました。

また翌8月20日には、警視庁とコラボした無料の情報セキュリティセミナー(主催:一般社団法人Quadravita様)にて、当会代表の野呂が登壇いたしましたので、それぞれご報告いたします。

まず19日の秋田県警様とのコラボセミナーでは、さくら国際高等学校秋田キャンパス様より全面的なご協力を賜りまして、教室の一室をお借りしての開催となりました。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

当日は秋田県内の企業経営者の方や劇団の代表の方、中学校の教員の方や秋田県教育庁の職員の方など、実に様々な方々にご参加をいただきました。

秋田県警察様からは、秋田県内で発生しているサイバー事案の件数や手口の紹介がありまして、やはり相当数の事案が発生していることを改めて知ることとなり、サイバー攻撃には地域格差などは存在しないことを再認識することとなりました。

ご参加の皆様からは、「とても勉強になった」「知らないことだらけだった」といった感想を多く頂き、大変有意義な会となりました。

 

20日の警視庁様とのコラボセミナーは、一般社団法人Quadravita様に主催をして頂き開催をしました、初のオンイランセミナーとなりました。
東京都だけでなく、長野県、愛知県、埼玉県など様々な地域からたくさんの方がご参加くださいました。

今回は一般向けのセミナーということで、いつもの中小企業向けテイストとは一味違った内容といたしましたが、とても新鮮な情報が満載で、みなさん真剣にお話を聞いてくださいました。

警視庁の担当官は、実際に操作の現場にいた方で、最新の詐欺メールの事例から、巧妙なフィッシングサイトの見分け方、最新の攻撃手法まで、警察だからこそ知り得る「生きた情報」が満載の、貴重な時間となりました。参加者の方々からは、「実際に被害が出ている話は説得力がある」「自分たちも対策が必要だと痛感した」といった声を多数いただきました。

当会からは、過去にメールアドレスに関連した情報漏洩があったかどうかその場で確認できるチェック体験、パスワードの強度チェック体験などを実施させて頂きまして、漏洩があった方やパスワード強度が低かった方がわりと多くいらっしゃって、改めて体験していただくことで、情報管理の重要性を再認識していただくことができました。

 

全国の警察とのコラボ企画については、今後も積極的に開催して参りますので、お近くの方はぜひご参加いただければと存ます。

<今後の予定(決定済み)>
9月19日(金) 京都府警察とのコラボセミナー(Quadravita様主催):京都市内
10月9日(木) 兵庫県警察とのコラボセミナー:神戸市内

<今後の予定(調整中)>
大阪府警察(初)
北海道警察(初)
警視庁(3回目)

 

また当会では、企業様向けの情報セキュリティ研修や、会社全体のサイバーインシデント耐性の底上げのためのコンサルティングなどを行っております。
個別の無料相談も承りますので、どうぞお気軽にお声がけください。

2025.7.15 「教育」こそ最強の防御

セキュリティは「システム」より「ひと」から始めよう

〜 研修で社員の意識を変える中小企業の第一歩 〜

サイバー攻撃の多くは、実は「人のうっかり」がきっかけです。
最新のセキュリティ機器を導入していても、メールのリンクをうっかりクリックしたら終わり。
中小企業にとって一番のリスクは、「社員のセキュリティ意識が低いこと」かもしれません。

◾️だからこそ、「教育」が最強の防御

情報セキュリティ対策というと、高価なソフトや専門知識が必要な印象がありますが、
実は最も効果的でコストパフォーマンスが高いのが “社員研修” です。

「メールの添付ファイルは本当に安全?」
「このUSB、誰の?持ち込んでいいの?」
「退職者のアカウントって、ちゃんと削除されてる?」
こうした基本的な行動ができているかどうかで、被害の確率は大きく変わります。

◾️「やらされ感」ではなく「自分ごと」に

ありがちな失敗は、「社長命令だから受けるだけ」の研修。
社員にとっては「またお堅い話か…」と感じるだけで、すぐに忘れてしまいます。

だからこそ、現場のリアルに寄り添った研修が大切です。
たとえば、
• 実際にあったメール詐欺の事例を紹介
• パスワードを使い回した結果、取引先から苦情が来た例
• SNS投稿がきっかけで情報漏洩した実話 など

「自分にも起こりうる」と感じた瞬間、セキュリティは “自分ごと” に変わります。

◾️まずは小さく始める「5人1グループ」のワークショップ

いきなり全社での本格研修はハードルが高い……
そんなときは、少人数での座談会形式の研修がおすすめです。
「ウチの職場で気をつけるべきことって何だろう?」と、社員同士が話し合うだけでも意識が変わります。

ここで出た意見は、会社のセキュリティルールを整備するヒントにもなります。

◾️まとめ:意識が変われば行動が変わる

IT対策や設備投資ももちろん重要ですが、
それを活かすのは結局、「人の意識」です。
社員一人ひとりが「自分が守る」という気持ちを持てば、
中小企業でも立派なセキュリティ文化を築くことができます。

「セキュリティ研修って、意味あるの?」と感じていた方こそ、
まずは ”気づき” を与える場づくりから始めてみてはいかがでしょうか。

情報セキュリティやITリテラシーに関する研修サービスの導入についても、お気軽にご相談ください。

では今日も、セキュアな一日を!