昨日、10月9日14時より、神戸市内にて兵庫県警察サイバーセキュリティ・捜査高度化センター サイバー企画課の方にご協力いただき、情報セキュリティに関する無料セミナーを開催いたしました。
参加者は約20名。皆さま非常に熱心で、質疑応答では次々と質問が飛び交い、予定時間を大きくオーバーするほどの熱気に包まれました。
セミナーの中では、兵庫県警が対応した令和7年上半期のランサムウェア被害件数がわずか5件という公式データが紹介されました。
しかし、兵庫県警と連携している民間セキュリティベンダーによると、実際には200件以上の出動があったとのこと。
つまり、警察に届出があったのはほんの氷山の一角にすぎず、水面下では想像をはるかに超える被害が発生している現実があるということです。
この数字には、私自身も強い衝撃を受けました。
「うちは小さい会社だから関係ない」と思っている中小企業こそ、最も狙われやすく、また被害を受けても公表しづらい現状があります。
被害の多くが表に出てこない構造そのものが、日本のサイバーセキュリティの課題のひとつだと痛感しました。
参加者の方々からは、
•「自分のセキュリティ対策は本当に十分なのか?」
•「次回は会社の取締役も連れてきて参加したい!」
•「パスワードの管理方法は、今のままでいいのか?」
といった具体的で前向きな質問が多く寄せられました。
それだけ関心の高まりと危機感が浸透し始めている証拠だと思います。
今後も警察当局や自治体と連携しながら、こうした実態を企業の経営層に伝え、「まずは知ること」「そして備えること」の重要性を広めていきたいと考えています。
ご協力いただいた兵庫県警察サイバー企画課の皆さま、ランサムウェアのデモをして下った警察庁近畿管区警察局兵庫県情報通信部の皆さま、そしてご参加くださった皆さまに心より感謝申し上げます。
一般社団法人中小企業をサイバー攻撃から守る会では、今後も中小企業を中心に、現場で役立つセキュリティ教育・研修・診断サービスを通じて、地域全体のサイバー防衛力向上に貢献してまいります。



